学級名簿使い教組案内文 教諭182人厳重注意
読売新聞 2014年10月22日
日田、竹田両市の小中学校の教諭ら182人が県教職員組合が開く懇談会の案内文を学級名簿を使って郵送したり、勤務中に配ったりしたとして、厳重注意処分を受けたことが21日、県教委などへの取材で分かった。
日田市教委によると、7、8月、小学校13校の教諭ら129人が、学級名簿などの個人情報を利用し保護者に案内文を郵送。1校の8人は「帰りの会」で児童に配り、持ち帰らせた。
市教委は、案内文の郵送や配布は県教組の活動に当たると判断。市の個人情報保護条例(目的外利用の禁止)や地方公務員法(職務専念義務)に違反するとした。
竹田市教委も同日、勤務中に同じ案内文を配った小中学校12校の教諭ら45人を厳重注意処分にした。ただ郵送は、目的外利用には当たらないと判断し、処分ではなく再発防止の指導にとどめ、日田市教委と対応が分かれた。
該当校の校長ら52人も監督責任を問われ厳重注意処分を受けた。県教委は他の自治体でも調査を進めている。