中2生徒の転落は「いじめ原因」 滋賀・高島の中学が調査報告書

中2生徒の転落は「いじめ原因」 滋賀・高島の中学が調査報告書
京都新聞 2014年11月12日 23時9分配信

 滋賀県高島市内の中学校で5月に2年男子生徒(14)が校舎3階の窓から転落し重傷を負った事故で、同中は12日、調査報告書を福井正明市長に提出した。転落の理由は「長期的ないじめが直接的原因」と推定した。
 同中の校長(57)と教員のほか、弁護士と臨床心理士も参加した校内組織で調査した。「保護者と相談の上、心理的負担を考慮し、男子生徒への聞き取りは行っていない」という。
 報告書は44ページ。事故後の全校生徒へのアンケートや聞き取りを基にまとめた。「首を絞められた」「文房具を隠されたり壊された」など、クラス内で男子生徒に対し20のいじめ行為があったと報告。「複数の生徒から長期的、継続的に行われたいじめが心身に苦痛を蓄積させ、当日のいじめをきっかけに転落したと考えるのが合理的」とした。
 教職員がいじめに気づかなかった理由として「(校内で)いじめの相談がない状態が続き、危機意識が低下していた」などと指摘。再発防止策では、いじめ早期発見へ教職員の情報共有を進め、生徒へのアンケートも継続する。
 この日記者会見した校長は「いじめは昨年の2学期ごろには起き、数十人が関わっていた」と説明、富永雄教教育長は「生徒や保護者におわびする。市内の全小中学校に指導の徹底を図る」と述べた。報告書は先月、男子生徒の保護者に示し「了解してもらった」(市教委)という。
 男子生徒は5月26日、休み時間中に3階教室の窓から転落、両足や腰などを骨折して8月まで入院した。2学期からは毎日登校し、体育の授業で見学する以外は通常の学校生活を送っているという。

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