免許失効で失職 相模原市の小学校女性教諭
カナロコ by 神奈川新聞 2014年11月26日 7時3分配信
相模原市教育委員会は25日、市立小学校の女性教諭(38)が教員免許状の更新手続きをせず失効していた、と発表した。失効した2013年3月31日にさかのぼって失職を通知した。
市教委によると、女性教諭は教員免許状更新講習を受けた後、更新手続きが完了したと勘違い。その後必要だった書類提出を行わず免許を失効したが、気付かずに勤務していた。
女性教諭は今月11日、市教委が配布した免許更新制の資料を読み、自身の更新状態に不安を持ち、校長に相談。市教委が県に確認したところ、12日に失効していることが分かった。
教員免許更新制は、法改正を受け09年から始まった。それ以前に取得した旧免許状には、期限が明記されておらず、教職員の生年で区分して更新年を決めていた。
女性教諭は育児休暇を取得した関係で、期限を2年延期。免許状期限は個人管理が原則の上、学校側も通常期限が迫った職員に更新の声掛けをしていたが、延期になっていた女性教諭の期限は管理していなかったという。市教委は「本来、免許の期限は個人管理が原則だが、今回失職までに至ったのは学校側の管理にも課題がある」と話している。