韓国の大学入試で再び出題ミス、当局のトップが謝罪して引責辞任―中国紙
XINHUA.JP 2014年11月25日(火)20時56分配信
韓国で今月13日に行われた「大学修学能力試験」(日本のセンター試験にあたる)で出題ミスがあったとして、試験問題を管轄する韓国教育課程評価院は24日、採点の修正を行うと発表した。同評価院の金成勲院長は同日、「受験生や保護者らにご迷惑とご不便をおかけした」として引責辞任を表明した。25日付で北京晨報が伝えた。
受験生から試験後、同評価院のウェブサイトに「生物と英語の択一の問題で誤記があった」と苦情が殺到。同評価院が学術機関や専門家らに問い合わせた結果、「5つの選択肢のうち2つが正解とみなされる」と判断した。採点の修正を行えば、生物の平均点が1.3点高くなり、受験生3600〜4000人の得点等級に変化が生じる可能性が高い。一方、英語の採点修正による影響は比較的小さいとみられている。
韓国教育部の黄佑呂長官は24日の声明で謝罪し、「原因を根本から調査する」との考えを示した。同評価院の金成勲院長は同日、「今年は昨年のような出題ミスがないよう最善を尽くしたが、防げなかった。受験生や保護者、教師らにご迷惑とご不便をおかけした」と謝罪し、辞表を提出したことを明らかにした。
韓国では昨年の試験でも世界地理で出題ミスがあり、苦情が殺到。複数の受験生が提訴し、裁判所が同評価院に公開謝罪を求める事態となっていた。
(編集翻訳 小豆沢紀子)