中国の女子大生、5割以上が「セクハラされた経験あり」―中国紙
XINHUA.JP 2014年11月26日 12時48分配信
中華全国婦女聯合会(全国婦聯)が都市部の大学15カ所で実施した調査で、セクハラされた経験のある女子学生の割合は57%に上ることが分かった。25日付で広州日報が伝えた。
4日付の中国紙・中国婦女報によると、全国婦聯が北京や南京など都市部の大学15カ所で実施した調査で、セクハラに遭ったことがあると答えた女子学生の割合は57%に上ることが分かった。別の調査でも、セクハラ問題の深刻さが浮き彫りとなっている。有識者が女子大生1200人を対象に実施した調査で、全体の44.3%にあたる531人がセクハラに遭ったことがあると答えた。その多くが複数回にわたってセクハラに遭っていた。
この調査では23%の女子大生がセクハラの現状について「かなり深刻」と回答。62.4%が「深刻」と答えた。北京衆沢婦女法律コンサルティングサービスセンターの張偉偉弁護士は、「教授の学生に対するセクハラまたは強姦事件には明確な特徴がある」と話す。張弁護士によると、教授は自らの地位や権力を利用して、学生にセクハラを働き、ひどい時には性的関係を強要する。
張弁護士によると、「こうしたセクハラは持続性があることが多い。被害学生は深い傷を負い、うつや自殺、引きこもりになるなどの後遺症を引き起こす」が、被害者側が勇気を出して訴えても根も葉もないうわさで中傷されるなど二次被害にも遭いやすい。
大学側の隠ぺい体質も深刻で、訴えられた教授について、「申し分のない人柄。このような事件を起こすはずがない」と裁判所側に嘘の証言をする。結局、教授は無罪になり、女子大生が泣き寝入りするケースも多いという。
(編集翻訳 小豆沢紀子)