群馬大事故調査委 9回中8回で学外委員が不参加
NHKニュース 2015年3月20日 18時08分
群馬大学医学部附属病院で、腹くう鏡手術を受けた患者8人が手術後に死亡した問題で、9回開かれた事故調査委員会のうち8回は、医療安全の専門家など4人の学外の委員が参加しないまま開かれていたことが分かりました。病院内のミーティングを、あとから事故調査委員会と名前を変えて報告したケースもあり、専門家は、「公平性があるように見せかけたと批判されてもしかたがない。調査をやり直すべきだ」と話しています。
前橋市にある群馬大学医学部附属病院では、去年6月までの4年間に、腹くう鏡の手術を受けた患者8人が手術後に死亡し、病院は、学内の委員7人と、学外の委員5人で構成する事故調査委員会を9回開いて調査結果をまとめたと今月3日発表しました。
ところが、NHKが取材したところ、9回の事故調査委員会のうち8回は、メンバーのうち学内の委員か学外委員の大学の顧問弁護士が参加したもので、医療安全の専門家などの4人の学外の委員は、参加していませんでした。さらに、当初病院内のミーティングとして開いた会合を、あとから事故調査委員会と名前を変え、報告書で発表していたケースもありました。
これについて病院側は、「中間報告の段になって名称を変えた」と認めたうえで、「実質的に事故調査委員会なので問題ないと考える」と話しています。
「医療情報の公開・開示を求める市民の会」の代表の勝村久司さんは、「遺族は、外部の委員が加わった調査委員会だから公平性が担保された信頼できる調査だと受け止める。内部の会議を調査委員会だと発表するのは、公平性があるように見せかけたと批判されてもしかたがない。病院は調査をやり直すべきだ」と指摘しています。