<滝沢の中2自殺>「いじめ」認定 「寄り添うべきだった」 第三者委報告書、市教育長が反省 /岩手
毎日新聞2015年3月26日(木)11:55
「もう少し生徒の心情に寄り添うべきだった」。滝沢市立滝沢南中2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、第三者調査委員会がいじめの存在を認定する踏み込んだ報告を出したことを受け、熊谷雅英市教育長は反省を口にした。これに先立つ学校の調査では「いじめと疑われても致し方ない事案があった」とあいまいにし、生徒の無念な心に応えていなかった。【浅野孝仁】
第三者委は昨年9月から20回の正式会合をもった。生徒へのアンケートでは705人中638人が答え、28%が「からかい」や「ちょっかい」などの行為があったと回答。68%は「わからない」とした。教職員49人は45人が回答し、13%がいじめを受けていたと思う、11%は受けていなかったと思うとした。このほか、生徒や教職員ら計75人の聞き取りも実施した。
そこで明らかになった行為について「いじめ防止対策推進法」に照らし▽心理的、物理的な影響を与える▽対象者が心身の苦痛を感じている−−などが認められるとして、継続的な悪口と、筆入れを隠された計2件をいじめと認定した。学校の調査も同法に基づいて行ったが、いじめと位置づけなかった。熊谷教育長は「さまざまな行為の中に生徒がきっかけを作ることもあり、いじめと断定できなかった」と悔やんだ。
さらに報告書は、いじめられた生徒と遺族への対応や、学校が聞き取り調査した生徒が不信感を持ったことなど、学校に問題があったと指摘。個々の生徒を理解する重要性と、いじめ防止の仕組みを再認識する必要性を提言した。第三者委の細江達郎委員長は報告書で「学校には生徒の変化や訴えを受け止め、一歩踏み出す姿勢を期待する」と指摘した。
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◆男子生徒の自殺を巡る経過◆
2014年5月31日 男子生徒が自宅近くで自殺
6月 6日 市教育委員会がいじめの調査を表明
7月18日 中学校が「いじめと疑われても致し方ない事案があった」と調査結果公表
22日 市教委が第三者委による再度の調査検討を表明
9月26日 第三者委が初会合
2015年3月25日 第三者委が調査結果報告