東北大前総長宛て寄付金9000万円今も保管
河北新報 2015年4月11日(土)10時5分配信
が、2013年3月に総長特別顧問を退任した井上明久氏宛ての寄付金約9000万円を現在も保管していることが10日、関係者への取材で分かった。同大は井上氏が転出した城西国際大(千葉県東金市)に寄付金を移すとして毎年繰り越しを続けているが、退任後2年たっても移管しておらず、公金の不適切な経理処理との指摘が出ている。
文部科学省によると、国立大の寄付金に使い残しが出た場合、使途などが特定されている場合を除き毎年度末に一般財源に充てる必要がある。退任した井上氏個人に寄せられた今回の場合、東北大の内規では、未使用分を転出先に今後移す手続きをすれば一般財源とせず繰り越すことができる。
井上氏の寄付金は城西国際大に移されないまま、12、13、14年度末と3年連続で翌年度に繰り越されており、文科行政や法律の専門家は「引き延ばしすぎだ」「寄付金をただちに移さないのは内規違反だ」との見方を示す。
井上氏は金属材料学の世界的権威。同大金属材料研究所(金研)の所長を経て06年11月〜12年3月に同大総長、13年3月まで同大総長特別顧問を務めた。現在は城西国際大の招聘(しょうへい)教授。
河北新報社が入手した資料によると、井上氏には企業から寄付金約1億円が集まり、金研が管理。総長特別顧問就任後に本部事務機構の管理となった。
後任の里見進総長は、井上氏退任直前の13年2月に城西国際大への寄付金移動を決定。同月に東北大が1000万円を振り込んだが、残額約9000万円は、城西国際大から「別途協議の上、移管の手続きをする」と通知があったまま動きはなく、東北大での保管が続いている。
城西国際大の担当者は「井上氏から残額を東北大に請求するよう申し出がないため、移管の協議をする予定はない。井上氏に寄付金の扱いを問い合わせたい」と話す。
河北新報社の取材の申し入れに対し、東北大の里見総長は「スケジュールの調整が非常に難しい」として応じていない。
これが関係してるのかな?