教員逮捕1年で5人 監督強化・岩手県
河北新報 2015年4月18日 12時15分配信
岩手県で教員による刑事事件が相次いでいる。ことしに入って逮捕された3人を含め、2014年度の逮捕者は5人。前年度と比べ2人増えた。容疑は薬物所持、窃盗、わいせつ事件など多岐にわたる。県教委は4月中に教職員の監督強化を各学校に指示する方針。
ことし2月、薬物の所持容疑で盛岡市の支援学校の非常勤講師(38)が、薬物使用容疑で同市の高校の外国語指導助手(24)がそれぞれ逮捕された。3月にはパチンコ店で他人の財布を盗んだとして、同市の中学校常勤講師(25)も逮捕された。
悪質なわいせつ事件も発生した。一関市の元小学校教諭(48)が少女とのわいせつ行為を撮影したなどとして昨年5月に逮捕され、ことし1月に懲役6年の実刑判決を受けた。
逮捕された5人のうち、3人は任期採用の非常勤の教員だった。県教委の担当者は「勤務日程の都合で職員会議に出席しない場合があり、学校側の監督が届きにくい」と指摘する。
県教委は4月中に県内全ての小中学校と高校の校長に教職員の指導監督徹底を求める通知を出す。教職員課は「まずは学校単位で改善策を考えて取り組んでもらう。県教委としての具体的な再発防止策は今後検討する」と説明している。