「ISが襲撃」と虚偽証言=パリ郊外の幼稚園教諭
時事通信 2015年12月15日 1時7分配信
【パリ時事】パリ郊外オーベルビリエの幼稚園で、男性教諭が過激派組織「イスラム国」(IS)に共感する男から切り付けられたと通報した事件で、教諭は14日、検察に対して証言が虚偽だったと認めた。
仏メディアが報じた。教諭は実際にのどと腰に軽傷を負っていたが、自分で傷つけたものであることが判明。当局は教諭が虚偽の通報を行った動機を追及している。
教諭は当初、覆面をかぶった男が武器を持たずに教室に侵入し、その場にあったカッターナイフとはさみをつかんで「これはISによる警告だ」と叫びながら犯行に及んだと証言した。これを受け、当局はテロ対策の専門チームを動員し捜査。テロの疑いがある事件として、世界中のメディアが一斉に報道する騒ぎとなった。