群馬大の術後死検証、49遺族が記録提供に同意
読売新聞 2016年01月18日 08時22分
群馬大学病院で手術後に患者の死亡が相次いだ問題で、第三者による調査委員会(委員長=上田裕一・奈良県総合医療センター総長)が17日、東京都内で開かれた。
上田委員長は会議後の記者会見で、詳細な医学的検証の対象となる死亡患者51人のうち49人の遺族が調査のための診療記録提供に同意したことを明らかにした。
検証を委託された日本外科学会は、カルテや画像などの提供資料を基に調査に着手する。
同学会は、群馬大病院で2007年4月から8年間に消化器外科の手術後に死亡した51人について、診療経過を詳細に検証することにしている。上田委員長によると、49人の遺族がすでに同意して同学会への資料提供が始まっている。残る2遺族とはまだ連絡がついていないが、同意が取れ次第、提供するという。
同学会の検証結果を踏まえ、今春にも調査委として報告書をまとめる。