山形・死亡ひき逃げ賠償訴訟、元教諭側は争う構え 山形地裁で公判
山形新聞 2016年3月16日 11時21分配信
山形市で2014年、東北文教大准教授の男性がひき逃げされて死亡した事件で、懲役2年8月の実刑判決を受けた元高校教諭の斎藤章受刑者(61)に対し、遺族が約8900万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、山形地裁であった。斎藤受刑者は請求の棄却を求め、争う構えを見せた。
遺族側は被害者の松川俊夫さん=当時(56)=に対する逸失利益や慰謝料などを求めている。訴状では刑事裁判時の斎藤受刑者を「鎮魂の念がまったくなく保身ばかり図る卑劣な態度」と批判。「刑罰という国による処分のみで終わらせることなく、自らの悔しさ、無念さを晴らす必要がある」などと訴えている。
この日の弁論に斎藤受刑者は出廷せず、答弁書を提出した。具体的な反論はしておらず、今後明らかにする方針。遺族側の代理人弁護士は「遺族は殺されたと同じぐらいに思っている。(元教諭は)真に反省しているとは思えない」と話している。
斎藤受刑者は14年12月20日午前1時50分ごろ、山形市十日町1丁目で乗用車を運転中、松川さんに衝突して逃走、異音や加速の鈍さに気付きながら約1.5キロ引きずり、急停車した際に頭部を圧迫し死亡させた。自動車運転処罰法違反(過失致死)などの罪で実刑判決を受けた。