「不適切契約」外部監査が指摘、県は手続きミス認める/神奈川
カナロコ 2013年2月16日(土)7時30分配信
県の包括外部監査人が県立産業技術短期大学校のリース契約を「極めて不適切な発注手続き」と指摘した問題を受け、県の調査チームが15日、結果を公表した。手続きにミスがあったことを認めたものの「官製談合や予定価格の漏えいはなかった」と結論付けた。
チームは、県職員13人と業者8社から聞き取ったほか、契約に関係する書類を調査した。
1回目の一般競争入札が不調に終わり、再入札せず一番低い金額を提示した業者と随意契約を結んだことを「誤りだった」と指摘。一方、予定価格と同額の契約が行われたことについては「契約に向けて行われた複数回のやりとりで段階的に値下げが行われた通常の手続き」とした。
官製談合や予定価格の漏えいの可能性は「電子入札による一般競争入札で行われ、関係者の聞き取り結果からもあり得ない。価格は校長1人しか知らなかった」と否定した。
また県は、この問題を受け実施した全庁を対象とした契約の調査結果を公表。再入札を行わずに随意契約を結んだ事例が6件確認されたが、いずれも契約相手と癒着関係が疑われるような事例はなかったという。