<九州大>経費不適切処理、私的パーティーに600万円

<九州大>経費不適切処理、私的パーティーに600万円
毎日新聞 2016年3月18日(金)12時11分配信

 九州大は18日、元教授の男性(69)が退任記念の私的なパーティーの開催費用に大学の経費約600万円を充てていたと発表した。関係者からの通報を受け、大学の調査委員会が経緯を調べていた。九大は「不適切な使用に当たる」として返還を求めている。

 九大によると、元教授は2010年3月、シンポジウムを主催した後、福岡市のホテルで退任記念パーティーを開催。この際にかかった会費や旅費計約600万円を「国際学術交流等に伴う懇談会」として経費処理した。教員の退任パーティーの費用は通常、参加者が負担しており、調査委は「経費処理は不適切」と判断した。

 元教授から経費処理を依頼された事務職員が、担当者の権限だけで処理できる150万円以下に分割して手続きをしたことも判明。九大は職員を厳重注意処分にした。九大によると、元教授は「シンポジウムに伴う懇親会で適正な支出だ」と主張している。九大は「通常公表していない」として、元教授の所属学部や氏名を明かしていない。【前谷宏】

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