催眠療法中、学生にキス 元教授に有罪判決 名古屋地裁
朝日新聞デジタル 2016年5月19日 16時27分配信
催眠カウンセリング中に女子学生にキスをしたとして、準強制わいせつ罪に問われた中京学院大学中京短期大学部の元教授、天野寛被告(60)に対する判決公判が19日、名古屋地裁であった。鵜飼祐充裁判官は「カウンセリングを信じた被害者を裏切る卑劣な犯行」と述べ、懲役1年2カ月執行猶予3年(求刑1年6カ月)を言い渡した。
判決によると、天野被告は昨年11月28日午後、名古屋市のホテルで、カウンセリングを受けに来た当時20歳の女子学生に催眠療法を施術。意識がもうろうとしていた学生にキスをした。鵜飼裁判官は「被害者の精神的苦痛は大きく、刑事責任を軽くみることはできない」と指摘する一方で、示談の成立などを理由に執行猶予付き判決とした。