北海道の市立中、職員室に「日の丸」など反対の政治的ポスター
産経新聞 2016年6月5日(日)7時55分配信
北海道北見市の市立中学校で、職員室の掲示板に日の丸・君が代の「強制」反対などと印刷されたポスターが張られ、道教育委員会などが今年1月に政治的中立性が保たれていない疑いがあるとして実態調査に入っていたことが4日、分かった。ポスターは調査前にはがされ、内容も「特定政党を支持するものではない」として処分は見送られたが、専門家は「教育の中立性を侵すことにつながりかねない」としている。
問題のポスターは1月、同校職員室の掲示板に張られているのを外部から指摘され、道教委と北見市教委が調査に着手した。
道教委によると、調査時にはすでに校長の指示でポスターは撤去されていたという。ポスターには「日の丸・君が代 強制反対」のほか、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備反対を訴える「OSPREY NO!」▽「憲法違反ゆるさない!」▽「戦争させない!」−などの文言が印刷されていた。
掲示板は労働組合に貸与された専用のもので、道教委や同校は北海道教職員組合(北教組)に所属する教員がポスターを張ったとみているが、詳細は不明。
道教委は今回のケースについて、「特定の政党を支持、反対したものではなく、組合の方針を示したもの。政治的中立の逸脱には当たらない」と判断し、不問とすることを決めた。
校長はポスターを撤去した理由について、産経新聞の取材に「政治的中立が守られていないことを指摘される可能性があると思った」と語る一方で、「また同様のポスターが張られても許可することになる」としている。
教育評論家の石井昌浩氏は「教員は政治的中立性を自身の倫理規定として持っているべきだ。今回の件は少しはみ出ている」と懸念を示した。