明徳義塾中 理科実験で生徒やけど 14年、火薬扱わせ法律違反 /高知

明徳義塾中
理科実験で生徒やけど 14年、火薬扱わせ法律違反 /高知
毎日新聞2016年6月25日 地方版

 明徳義塾中で2014年、理科の授業で、当時中学2年の女子生徒が花火を作る実験をした際、大やけどしていたことが24日、関係者への取材で分かった。法律で18歳未満の火薬類の調合は禁止されている。国は学校で火薬を扱う実験をする場合、十分注意するよう通達を出していた。

 関係者によると、14年3月18日、土佐市の明徳義塾中竜国際キャンパスの理科室で、理科教諭の指導の下、花火を作る実験をした。当時中学2年の女子生徒が火薬を混ぜていたところ爆発し、顔や両手などに重傷を負った。学校は事件後、県と警察に報告した。

 火薬類取締法では、18歳未満の者に、火薬類を取り扱わせることを原則禁止している。経済産業省は10年9月、法を周知し、教諭が実験を行う際も注意が必要である旨の通達を出していたが、同校は現場レベルで徹底できていなかった。理科教諭は、火薬類取締法違反と業務上過失傷害罪で略式起訴され、罰金刑を受けた。生徒側と学校の間では示談が成立している。

 明徳義塾中は「教育的配慮が適当」とし、外部に発表していなかった。「法令の周知を徹底させ、事故の再発防止に努めている」とコメントしている。【松原由佳】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする