高3自殺「指導が要因」=第三者委が報告書―新潟
時事通信 2016年7月25日(月)22時8分配信
新潟県上越市の県立高校に通っていた3年の男子生徒=当時(17)=が2012年、部活動のトラブルで顧問から指導を受けた後に自殺した問題で、県教育委員会が設置した第三者委員会は25日、「生徒の内面に十分な配慮を欠いたまま、問題行動に対する批判だけを行った学校の一連の生徒指導が、最大の要因だったことは否定できない」とする報告書を県教育長に提出した。
報告書によると、男子生徒は12年7月、所属する部活の不満を会員制交流サイトのブログに書き込み、顧問の男性教諭から指導を受けた。同月31日に再度指導を受け、帰宅後に自殺。遺書には「何を言っても結局、最終的に悪いのは全部オレなんだ」などと記されていた。
報告書は、顧問が男子生徒の言い分を聞かず、一方的に書き込みを削除させたと指摘。「『何を言っても無駄』という学校側への強い不信感を形成する結果となった」と結論付けた。
男子生徒の父親(53)は記者会見し、「真実の究明という一つの願いがかなったが、あくまで途中経過。いかに学校や県教委が再発防止策をまとめるかに懸かっている」と話した。
上越市の県立高田高校に通っていた男子生徒(当時17歳)が昨夏、部活動の指導を巡る学校への不信感を示唆する遺書を残して自殺していたことが分かった。2日に県庁で記者会見した父親(50)が明らかにした。父親は「息子の名誉を回復し、真相を究明したい」と訴えた。父親は以前から県教委に調査のための第三者委員会の設置を求めており、県教委は設置する方針。
父親によると、男子生徒は3年生だった昨年8月1日未明、自室で首をつっているのが見つかった。7月下旬、所属していた運動部のマネジャーの仕事ぶりに関する不満をソーシャルネットに書き込んだことを理由に、部活の男性顧問に指導を受けたり、部員全員の前で謝罪させられたりしていた。
生徒は同月31日にも再び顧問に呼び出され、約20分間1対1の指導を受けた。直後に友人に「おれ学校やめるわ」と漏らしたという。自殺したのはその日深夜とみられる。父親も「最後の指導の直後に様子が変わった」と話す。遺書には「何を言っても結局、最終的に悪いのは全部オレなんだ」と記されていた。
県教委などによると、学校は教員や生徒に聞き取り調査をした上で、遺族に「自殺にはいろいろな要因があり、原因が特定できない」と説明。昨年9月、県教委に「学校事故報告書」を提出した。
だが情報公開請求で報告書を読んだ父親は「『自責の念によって自殺した』と書かれてあり、納得できない。息子はできることをすべてやっていたのに、指導で追い詰められて自殺したはずだ」と批判。一方、県教委は「『自責の念』は推測される複数の原因の一つとして挙げた。原因と結論づけてはいない」と釈明する。