<京大汚職>元教授の実刑確定へ 最高裁が上告棄却
毎日新聞 2016年8月31日(水)20時58分配信
京都大大学院薬学研究科の物品調達を巡る汚職事件で収賄罪に問われた元教授、辻本豪三被告(63)の上告審で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は8月30日付で被告の上告を棄却する決定を出した。懲役2年、追徴金約940万円の実刑とした1審判決を破棄し、懲役1年8月、追徴金約940万円の実刑とした2審判決が確定する。
2審判決によると、辻本被告は2007〜11年、東京都の医療機器販売会社から優先的に研究室の物品納入を受ける見返りに、海外旅行代や新幹線の回数券など計約940万円分の賄賂を受け取った。
辻本被告は「賄賂と認識していなかった」などと無罪を主張した。2審判決は慈善団体に1400万円を寄付したことを踏まえて減刑していた。【島田信幸】
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