児童117人分の作品紛失も、コンテスト出品装い隠蔽 「学習意欲低下する」と職員会議で判断 姫路の小学校

児童117人分の作品紛失も、コンテスト出品装い隠蔽 「学習意欲低下する」と職員会議で判断 姫路の小学校
産経新聞 2017.4.6 11:45更新

 兵庫県姫路市の市立青山小学校が昨年9月、日記コンテストに応募するための児童117人分の作品を紛失していたことが6日、市教委への取材で分かった。同校は保護者らに紛失を報告せず、児童には主催団体から余分にもらった参加賞を渡し、出品したように装って隠蔽(いんぺい)。日記には氏名などの個人情報も記載されていたが、流出による被害の報告はないという。

 市教委によると、同校では4〜6年生263人が夏休みの日記をつけて提出。校内の印刷室で保管していたが、昨年9月21日、教諭が応募のため回収しようとした際、4学級117人分がなくなっていた。

 同校は職員会議で対応を協議したが、児童の学習意欲が低下すると判断し、紛失を伝えないと決定。主催団体には残りの146人分の作品を提出したが、紛失分の参加賞ももらい、児童に渡していたという。

 後藤桂子校長は「子供たちはコンテストに出品するために日記を出しており、その思いを重く見るあまり事実を伝えられなかった。隠蔽する意図はなかった」と釈明している。

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