「中学3年間いじめ」 元生徒 千葉市や元同級生提訴 地裁

「中学3年間いじめ」 元生徒 千葉市や元同級生提訴 地裁
千葉日報オンライン 2017/4/11(火) 9:29配信

 千葉市内の同市立中学校在学中の3年間、同級生からのいじめで精神的苦痛を受けたとして、現私立高校2年生の男子生徒(16)が10日、千葉市と元同級生3人を相手取り、慰謝料など総額約330万円の支払いを求める訴訟を、千葉地裁に起こした。

 訴状によると、男子生徒は主に1年生だった2013年度から2年生の14年度の間、同クラスや陸上部の3人から継続的に、物を隠されたり現金などを盗まれたほか、殴る蹴るの暴行を受け、「キモい」「ウザい」などと言われた。男子生徒は14年2月、精神的に追い詰められて過呼吸で倒れるなどし、3年生時には「部活を辞めろ」などと言われ、高校総体前に陸上部退部を余儀なくされた。

 男子生徒側は「教諭らは遅くとも過呼吸で倒れた時にいじめを認識していたのに防止措置を講じなかった」と主張。男子生徒は代理人弁護士を通じ「中学生の時間を返してほしい」と訴えている。

 千葉市教委教育支援課は10日、千葉日報社の取材に「当時複数回、学校とやり取りをしている。学校は、いじめをしていた生徒にやめるように口頭で指導していた」と、いじめを把握していたとし「学校は適切に指導し、最終的にいじめ行為はなくなったと思っている。今後は報告書を見て、できるだけ早く当時のことを再度確認する」と話している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする