教員免許失効のまま6人教壇に/富山

教員免許失効のまま6人教壇に/富山
チューリップテレビ 2017/8/30(水) 20:49配信

 県内の公立学校で、教員免許が失効したり有効な教員免許を持たずに採用されたりして教壇に立っていた人が、6人いたことが分かりました。
 6人はいずれも、失職や採用無効となりましたが、2学期中に、非常勤の講師として、それまでの現場に復帰するとみられます。
 教員免許は、2009年に施行された改正教員職員免許法によって、それまでは必要なかった『更新』が、義務付けられました。

 教員免許の有効期限は、▼新しい制度の開始以降に免許を取得した場合は10年、▼それ以前に免許を取得した場合は、生年月日によって決められています。
 教員免許を取る資格を得たり更新したりする際には、▼講習の受講と▼県教育委員会への申請という2段階の手続きが必要です。
 県教育委員会によりますと、県立の小中学校と高校、特別支援学校に勤務していた合わせて6人が、いずれも、講習の受講や県教委への申請を行わなかったことで、教員免許が、無効もしくは、失効していたということです。
 6人の内訳は、▼教員免許が無効のまま採用されたケースが3人、▼免許が失効したまま教壇に立っていたケースが3人でした。
 県教委は、今年10月からの運用を目指して、免許の更新時期が近づいている教員を把握するための『新しいシステム』を作っているところですが、その作業のなかで、今回の問題が発覚したということです。
 6人は、今月中旬までに失職や採用無効となりましたが、数週間の講習を受けることで免許を取得するための資格は回復することから、全員が、2学期中に、非常勤の講師として、それまでの現場に復帰するとみられます。
 県教委は、「改めて、教員免許制度の周知徹底を図り、再発防止に取り組む」としています。

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