教諭の盗撮容疑事件を隠蔽 校長ら犯人隠避容疑などで送検(埼玉)

教諭の盗撮容疑事件を隠蔽 校長ら犯人隠避容疑などで送検
NHKニュース 2017/10月23日 13時24分

埼玉県内の公立中学校の教諭が教室にビデオカメラを仕掛け、女子生徒の着替えを盗撮したとして逮捕された事件で、その後の調べで、この学校の当時の校長と教頭が事件が発覚しないように撮影した動画を削除させ、警察に届けていなかったことがわかりました。警察は、当時の校長ら2人を犯人隠避と証拠隠滅の疑いで書類送検しました。

この事件は、埼玉県内の公立中学校で45歳の教諭が去年5月までのおよそ1年間、教室にビデオカメラを仕掛け、女子生徒が着替える様子を盗撮したとして逮捕されたものです。

警察のその後の調べで、この中学校のいずれも当時の59歳の校長と54歳の教頭が事件が発覚しないように盗撮した動画を削除させ、警察に届け出ていなかったことがわかりました。

警察は23日、当時の校長ら2人を証拠隠滅と犯人隠避の疑いでさいたま地方検察庁に書類送検しました。調べに対し2人は容疑を認めたうえで、「自分たちが話さないかぎり、盗撮の事実はばれないと思った。男性教諭に辞められると、学校に負担がかかると思った」と供述しているということです。

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女子生徒の着替え盗撮、中学教諭を免職 隠ぺいした校長ら処分 教諭が再び盗撮…匿名の投書で発覚/県教委
埼玉新聞 2017/10/24(火) 0:05配信

 勤務先の公立中学校で女子生徒の着替えを盗撮したとして、埼玉県西部の中学校の男性教諭が逮捕された事件で、県教育委員会は23日、この教諭(45)を免職の懲戒処分とした。また、教諭に動画を消去させ、市教委に報告しなかったとして、当時の男性校長(59)を停職6カ月、校長に必要な進言をしなかったとして当時の男性教頭(54)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。校長は同日付で依願退職した。

 県教委によると、教諭は2015年5月から今年2月にかけて、計3回にわたり、多目的準備室などを更衣室として使用し、同校の女子生徒が着替えている様子をビデオカメラで撮影した。

 教諭は自ら顧問を務める部活のユニホームや練習着の試着を促して女子生徒の撮影を行っていた。別の教諭が段ボール箱に入っていたビデオカメラを発見し、発覚した。校長は教諭、教頭の3人の話し合いで「私が責任を取る」として市教委に報告せず、教諭から映像を消去したビデオカメラを没収した。

 しかし、教諭は新たなビデオカメラを購入し、再び2回にわたり撮影を行った。上田清司知事宛ての匿名の投書を端緒に発覚。教諭は「また見たくなってしまった。欲望に負けた」と話しているという。

 校長は市教委に報告せず隠ぺいした理由について「部活動の指導でも実績を残すなど学校にとっても重要な存在で、不在になると困ると思った」と説明しているという。

 小松弥生県教育長は「被害者の生徒、保護者、県民の皆さまに深くおわび申し上げる。教職員を指導監督する立場にある校長、教頭が職員の非行を隠ぺい、黙認し懲戒処分されるという事態は、あってはならないことであり、県教委として非常に重く受け止めている」とコメントした。

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