<山形大パワハラ>工学部長「相談受け認識した」

<山形大パワハラ>工学部長「相談受け認識した」
河北新報 2018/1/18(木) 11:15配信

 山形大xEV飯豊研究センター(山形県飯豊町)で昨年3〜5月、センター長の男性教授からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして職員3人が相次いで退職した問題で、飯塚博工学部長は17日の定例記者会見で、「一昨年秋にハラスメント相談員に相談が寄せられ、ハラスメントに近いことが起こっているという感覚、認識は持った」と述べた。

 問題が明らかになった昨年10月、小山清人学長は「パワハラは把握していない」と発言。この相談内容は飯塚学部長の認識に反してハラスメント事案として処理されなかった。学内で情報が共有されず、パワハラを訴えた職員への対応が遅れた可能性がある。

 飯塚学部長によると、2016年秋、工学部のある米沢キャンパスのハラスメント相談員が、退職した職員の一人とみられる人物から相談を受けた。職場環境の改善を求める内容で、それには対応したという。

 飯塚学部長は相談者の素性や相談内容について「相談員との信頼関係があるので、私には全ての報告は来ていなかった」と話した。

 飯豊研究センターのパワハラ疑惑については昨年11月、同大職員組合がセンター長が職員に対し「役立たず」「ボケが」などと記したとされる書き置きなどの画像を公開。同大はこれを受け、学内に特別対策委員会を設置して調査を進めている。

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