セクハラ疑いの教諭が自殺、退職手当差し止め
読売新聞 2018年07月28日 07時42分
山形県村山地域の県立高校の男性教諭が、顧問を務めていた文化部の女子生徒に対し、セクハラ行為を行った疑いがあるとして、県教育委員会が調査していることが27日、関係者への取材で分かった。男性教諭は自宅謹慎中の今月上旬、自殺したという。
関係者によると、教諭は、複数の女子部員に対し、抱きつくなどのセクハラ行為を繰り返していた疑いがある。
県教委は同日、死亡した教諭が「在職中に懲戒免職処分を受けるべき行為をした疑いがある」として、条例にもとづき、退職手当の支払いを差し止める処分を行った。県教委が死亡退職となった教諭の退職手当支払いを差し止めるのは、これまでに例がないという。
県教委教職員課によると、6月、教諭の行為について学校から報告があった。同課は、行為の詳細や死亡した経緯について「調査中のため、コメントできない」としている。
調査の結果、教諭の行為が懲戒免職に相当すると認定された場合、退職手当の全額を支給しないこととし、県退職手当審査会に諮問するという。