教諭の刑事告訴検討 県立高バレー部員自殺問題(岩手)

教諭の刑事告訴検討 県立高バレー部員自殺問題
岩手日報 2018.09.19

 県央部の県立高校バレーボール部に所属する3年生の男子生徒が自殺した問題で、遺族の代理人弁護士は18日、岩手日報社の取材に対し、暴言など行き過ぎた指導が自殺につながったとして、顧問を務めていた40代の男性教諭を刑事告訴する方向で検討していることを明らかにした。県教委が設置する第三者委員会の委員については、遺族の推薦枠を設けるなどし、指導と自殺の因果関係を公正に検証するよう要請しているという。

 代理人弁護士は「人格否定を伴う教諭の暴言が自殺の原因だ」と主張。暴行などの容疑を視野に、刑事告訴を検討していることを明らかにした。

 また、教諭を指導に当たらせていた学校や県教委の責任に言及。第三者委員会の人選について、県外の弁護士やスポーツと暴力に詳しい専門家など、遺族の推薦枠を設けるよう訴えた。

 教諭は別の高校のバレー部で顧問をしていた2008年に暴言を吐いたなどとして元部員から訴訟を起こされた。一審は一部不法行為を認め、現在も控訴審が続く。生徒の自殺後に係争を知った父親は「言葉の暴力による異常な指導があったことは明らかで、これが死につながった。不適格な教員を指導に当たらせていた学校や県教委も問題だ」と指摘。刑事告訴も検討している。

それが、これ

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