<不来方高バレー部自殺>「可能な限り調査する」 岩手県庁で第三者委が初会合
河北新報 20191/7(月) 12:24配信
岩手県立不来方高(矢巾町)の3年でバレーボール部に所属していた新谷翼さん=当時(17)=が昨年7月に自殺した問題で、県教委が原因解明のために設置した第三者委員会の初会合が6日、県庁であった。会議は非公開。
高橋嘉行県教育長は冒頭「ご遺族側の認識と学校側の認識に大きな隔たりがある。負担を掛けると思うが、丁寧な検討をお願いしたい」と述べた。委員は6人で、委員長には岩手弁護士会の佐々木良博弁護士を選任した。
佐々木委員長は取材に「可能な限り曖昧さが残らないように調査を尽くしたい」と話した。これまでに学校と県教委が実施した調査の項目や結果について各委員がそれぞれ精査した上で、19日の次回会合で調査手法などを協議するという。
新谷さんの遺族は、バレー部顧問で40代の男性教諭による行き過ぎた指導が自殺の原因と訴えている。
教諭は別の高校のバレー部で顧問をしていた2008年に暴言を吐いたなどとして元部員から訴訟を起こされた。一審は一部不法行為を認め、現在も控訴審が続く。生徒の自殺後に係争を知った父親は「言葉の暴力による異常な指導があったことは明らかで、これが死につながった。不適格な教員を指導に当たらせていた学校や県教委も問題だ」と指摘。刑事告訴も検討している。
それが、これ