合宿先でわいせつの県立高教諭と男子生徒にキスの女性教諭を処分
産経新聞 2019/2/18(月) 16:30配信
部活動の合宿中にホテルの自室に女子生徒を呼び出してわいせつな行為をしたとして、静岡県教育委員会は18日、県東部の県立高校に勤める50代の男性教諭を懲戒免職処分にした。
県教委の説明によると元教諭は昨年1月から10月にかけて、部活動顧問として合宿や大会に参加した際、特定の女子生徒1人をホテルの自室に呼び出し、マンツーマンで身体を触っての不適切な指導を行うとともに、指導に乗じてわいせつな行為を行った。女子生徒は嫌悪感を持っていたというが、師弟の関係でもあり、わいせつな行為を拒絶したり保護者や学校などに訴えることができなかったという。この女子生徒に対するマンツーマンの指導が頻繁であることに疑念を抱いた第三者から通報があり、発覚した。
元教諭は「教育の場を汚して信用を失墜させ、生徒や保護者、学校に迷惑を掛けて申し訳ない」と話しているという。
また、県教委は同日、教え子だった男子高校生と頻繁に二人きりで外出し、キスするなどした県東部の公立中学校に勤める30代の女性教諭を停職6月の懲戒処分にした。女性教諭は同日付で依願退職した。
元教諭は昨年3月下旬から12月にかけて、教え子だった男子生徒と頻繁に個人的な連絡を取り、保護者の許可なく自家用車で送迎したり県内外に連れ出すなどしていた。その際、複数回にわたって男子生徒にキスをしたという。保護者や学校側が元教諭の不適切な言動に気づいて男子生徒との連絡をやめるよう何度も指導したが、聞き入れなかった。
静岡県の木苗直秀教育長は「教職員の不祥事は学校教育に対する信頼を著しく損なわせる行為で、深くおわび申し上げます。大変重く受け止め、再発防止と教育行政の信頼回復に努めます」とのコメントを出した。