同僚女性宅で強盗未遂 神戸進学校30代教諭のネチネチ挙動
日刊ゲンダイ 2019/01/30 06:00
教師同士の「たわいもない喧嘩」に付き合わされた関係者は、たまったものじゃない。
同僚の女性教諭(33)の自宅でつかみ合いの喧嘩をし、財布を奪おうとしたとして、神戸市立葺合高校教諭の林慎也容疑者(33=神戸市)が27日、強盗未遂の容疑で兵庫県警葺合署に逮捕された。
1月9日午後5時半ごろ、仕事を終えた2人は学校から3キロほど離れた女性教諭Aさんの自宅へ。林容疑者はこれまでも頻繁にAさんの家を訪れていたという。部屋で話をしているうちに口論となりAさんのモノの言い方や態度にカチンときた林容疑者は、Aさんをドーンと突き飛ばした。Aさんは林容疑者のコートの袖をつかんだまま離そうとしなかったため、背中の部分がビリッと破れ、これに再びキレた林容疑者は「弁償せんかい!」と怒鳴り声を上げた。
林容疑者はカバンの中から財布を奪おうとしたが、Aさんは必死に抵抗。なかなか財布を離そうとしないAさんの体を投げ飛ばし、首の部分を押さえ込んで奪い取ろうとした。それでもAさんは体ごとぐっとひねって財布を隠し、何とか死守。ようやく金を諦めた林容疑者はしぶしぶ自宅へ帰った。
「それでも腹の虫が治まらんかったんやろな。その日以降も職場でAさんを見掛けると、文句を言うたり、執拗にメールでネチネチやったもんやから、Aさんもさすがに恐怖を覚えたようや。当然、警察沙汰になれば事件は世間に知れ渡り、学校の名前もバレる。学校側としても普通に考えれば内部で指導し、解決すべき問題やけど、それがでけへんかったんやろ。Aさんから事情を聴いた上司が上層部に報告し、26日朝、上司と一緒に警察に相談に行ったそうや」(捜査事情通)
■学校の対応はケンモホロロ
調べに対し、林容疑者は「弁償させるために財布を奪おうとした」と容疑を認めているという。
「林容疑者は地方の大学を卒業後、神戸市内の中学校の先生を経て高校の教諭になり、2017年に葺合高に赴任し、数学を担当。学生時代はサッカーをしていて前任の高校では県内初の女子サッカー部の顧問だった。一方、Aさんは海外生活の経験があり、国際的なシンポジウムに参加するなど、活発なタイプです。ただ、とても取っ組み合いの喧嘩をするようには見えない、指原莉乃似のかわいい感じの女性です」(地元関係者)
Aさんから報告や相談があったのか、同校に問い合わせると、「分からないです。お答えできません。お答えすべきことではないという判断です。以上です」(教頭)と、ケンモホロロ。
葺合高の昨年の卒業生は、356人中288人が大学に進学。早稲田大6、慶応大5、上智大7、関西学院大95、関西大82、同志社大62、立命館大に41人が合格している。同校の「いじめ防止基本方針」によると、「日々の行動や言動について生徒へ与える影響に十分な配慮をしながら教育活動を展開する」とある。
学生を指導すべき立場の教師が自ら事件の当事者となり、当人同士で解決できず、学校側もなす術なし。それでいて「(経緯については)何があったか知りません」(教頭)では、示しがつかないだろう。この学校は生徒にどんな教育をしているのか。