節分の鬼、幼児を逆さづりで振り回す…保育施設
読売新聞オンライン 2019/6/1(土) 14:27配信
兵庫県姫路市は29日付で、姫路市飾磨区の認可外保育施設で昨年2月、節分の行事で鬼役の男性が幼児のズボンをつかんで振り回す不適切行為があったなどとして、同施設に改善を求める指導文書を発送した。同施設は30日、保護者に今月31日で施設を閉鎖すると通知した。
市などによると、男性が男児のズボンをつかんで逆さづり状態で振り回すなどした動画が昨年12月以降にインターネット上に掲載され、市が立ち入り調査。市は「虐待にあたる恐れがある」と判断した。施設側は動画の行為を認めたが、「故意ではなく偶発的に起きた」などと説明した。
市が保護者約70人に行ったアンケートでは、講師が英語の成績が悪い子の服を脱がしたり、感情を抑えずペンやスリッパを床に投げつけたりしたとの回答があり、施設側も認めた。
同施設は15日付で市に廃止届を出し、30日に保護者に閉鎖を通知。同施設は取材に対して「園長が不在で対応できない」としている。
市監査指導課は「子どもへの不適切なかかわりを排除し、保護者への十分な説明を求めた。施設は6月以降も臨時的に開設するとしており、推移を見守る」としている。