<仙台母子心中>欠席日数、学校が訂正 30日下回る 遺族「故意に操作か」

<仙台母子心中>欠席日数、学校が訂正 30日下回る 遺族「故意に操作か」
河北新報 2019/7/6(土) 11:51配信

 仙台市泉区で2018年11月、寺岡小2年の女子児童(8)へのいじめを苦に母親が女子児童と無理心中したとみられる事件で、18年度の女子児童の通信簿が5日、遺族に返却され、学校が1学期の欠席日数を最近になって訂正していたことが分かった。

 遺族が6月20日に確認した返却前の通信簿には訂正がなかった。欠席日数は女子児童が亡くなった2学期を含め、訂正前は計30日だったが、計28日に減った。

 「欠席30日」はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として、市教委や学校が調査を始めるべき基準の日数。遺族は「重大事態にしないため、故意に日数を操作したとしか思えない」と不信感を募らせる。

 遺族によると、市教委が6月20日に返却しようとした通信簿は、1学期の欠席日数が「14」だった。2学期が空欄のため、遺族は記入するよう要望。5日に返却された通信簿は「14」に二重線が引かれ、担任教諭の訂正印と共に「12」と書き直されていた。2学期の欠席日数は「16」だった。

 市教委は遺族に対し、18年7月5、6日の2日間が出席に変わったと説明したという。だが、母親が生前に書き残した記録によると、女子児童は5日は学校を休んで小児科を受診し、6日は「(午後)3時ごろ、週末の手紙を取りに登校」したとある。

 遺族は取材に「(亡くなって半年以上も経過し)学校がなぜ急に欠席日数を訂正するのか、理解できない。市教委の説明も合理性を欠く」と憤る。

 市教委の担当者は取材に「学校が改めて出欠状況を確認し、18年度中に日数の誤りが判明したと聞いている。学校が何を根拠に出席扱いに変えたのかは分からないが、基準を回避するためではない」と説明する。

 さらに、担当者は一般論として「朝に欠席の連絡があっても、午後になって学校に来れば出席扱いにすることはある」と語った。

 女子児童は亡くなる前の昨年8月、「しにたいよ」と手紙に書いていた。市教委は女子児童のケースは「重大事態に当たらない」との説明を繰り返している。

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