校門圧死事件から29年 犠牲生徒悼み集会 神戸高塚高

校門圧死事件から29年 犠牲生徒悼み集会 神戸高塚高
神戸新聞NEXT 2019/7/6(土) 22:53配信

 神戸高塚高校(神戸市西区)で1990年7月、登校指導の男性教諭が閉めた校門に、1年生の女子生徒=当時(15)=が頭を挟まれ、亡くなった事件から、6日で29年となった。校門前では市民団体や卒業生、地域住民ら計約30人が集会を開き、女子生徒を追悼した。

 集会は市民グループ「生命の管理はもうやめて!」が毎年開催。参加者らは校門付近に花束などを供えて、事件と同時刻に黙とうし、その後、教育のあり方について思いを語り合った。

 当時、同校2年生だった同市垂水区の女性(45)は、女子生徒と面識はなかったが、あの朝、校舎入り口にいて悲鳴を聞いた。「親になり、子どもの命を突然失う怖さを感じることがある」と話す。

 事件は、従来の管理教育を見直すきっかけになったとされるが、「今も全国で管理教育やいじめの問題は起きている」とも述べた。

 同校は1日に校内放送で生徒に事件に概要を伝えた。仲山恵博校長は「生徒一人一人を大切にし、安全で安心して学べる学校づくりに向け、変わらず努力を続ける」と語った。(那谷享平、佐藤健介)

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