中学女子、教諭に工作用はさみで髪切られ不登校…両親が市を提訴

中学女子、教諭に工作用はさみで髪切られ不登校…両親が市を提訴
読売新聞オンライン 2019/11/10(日) 11:32配信

 山梨県山梨市内の中学校で2016年に女子生徒が教諭に髪を切られて不登校となった問題で、生徒の両親は8日、市に770万円の損害賠償を求め、甲府地裁に提訴した。生徒がいじめを受けたとして当時の同級生1人と保護者にも慰謝料を求めて提訴した。

 訴状によると、女子生徒は16年6月、同級生から「におう」などと言われて学校に相談、学年主任だった教諭に工作用はさみで髪を切られ、不登校になったとしている。女子生徒は現在、県内の高校に通っているという。

 この日、両親は弁護士らと記者会見を開き、母親は「娘は適応障害で通院を続けている。市から娘への具体的な救済はなかった」と話した。市は「訴状が届いたら内容を精査し、対応したい」とコメントした。

 問題を受け、市教育委員会が設置した第三者委員会は今年2月、生徒の髪を切ったことについて「配慮に欠け、不適切だった」とする調査結果を公表している。

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