中学生いじめ自殺 遺族が新発田市を提訴(新潟県)

中学生いじめ自殺 遺族が新発田市を提訴(新潟県)
TeNYテレビ新潟 2020/1/24(金) 19:25配信

 3年前、新潟県新発田市の男子中学生がいじめを苦に自殺した問題。遺族は24日、新発田市を相手取り3000万円の損害賠償を求める裁判を新潟地裁に起こした。

 訴えを起こしたのは自殺した男子中学生の遺族だ。
 新発田市を相手取り計3000万円の損害賠償を求めている。
 この問題は2017年6月、当時新発田市内の中学校に通っていた男子生徒がいじめを苦に自殺したもの。
 第三者委員会はおととし、自殺の原因について教職員がいじめを見逃したことにあるなどと結論付けている。
 また遺族は去年1月、加害者の名前を開示するよう求めていたが、市の教育委員会は応じていない。
 遺族は裁判を通じて、学校がいじめを認識しながらも防止する措置を行わなかったこと、加害生徒の名前を開示していないことなどの責任を問いたいとしている。
 遺族は「学校のいじめ対策が何も機能していなかったことが息子の命を犠牲にし、明るみに出ました。悔しいです。いじめられた子が死んでも加害者は守られるという前例をつくってはならない。そんな種を世の中にまいてはいけない」と話した。
 新発田市の二階堂馨市長は「現段階では申し上げることはございません。訴状が届いたら内容を確認させていただきます」とコメントしている。

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