「医師として働く場なくなる」 医学部2教授が講師にパワハラ 那覇地裁、大学に賠償命令
沖縄タイムス 2020/2/21(金) 5:10配信
沖縄県の琉球大学医学部・同大学院医学研究科の男性教授2人が講師の男性に対し、違法に退職を迫るなどパワハラを繰り返したとして、那覇地裁が大学に100万円の損害賠償を命じていたことが19日までに分かった。昨年12月24日付。原告側は教授本人への賠償が退けられたことなどを不服として福岡高裁那覇支部へ控訴。大学側も控訴した。
判決などによると、教授らは2012年、原告男性の研究費補助金申請の不備につけ込み「犯罪行為」とどう喝。懲戒免職の可能性を示唆し、「研究者としての退路は断たれ、医師として働く場所もなくなる」と執拗しつように自主退職を迫った。
平山馨裁判長は、補助金申請の不備があった遠因は教授らによる研究発表方法に問題があり、研究アイデアやデータを安心して共有できる環境になかったと判示。教授の意に沿わない原告に対し「正規の人事上の手続きをとらず、学外に排除しようとした違法なハラスメント」と認定した。
原告代理人の高木吉朗弁護士は「大学の調査委員会はハラスメントを認定して厳重注意処分としたが、実効的な解決策を講じなかった」と提訴の経緯を説明。ドラマ「白い巨塔」を例に「風通しの悪い医学部の実態が裁判で浮き彫りになった」と指摘した。
琉大広報は「控訴中のため、現段階ではコメントできない」とした。