職員が児童たたく動画 虐待で放課後デイの指定取り消し 不正請求も
京都新聞 2020/3/28(土) 8:00配信
京都市は27日、伏見区向島の放課後等デイサービス「だいち」で職員が利用児童の頭をたたく虐待行為があったと発表した。給付費の不正受給も判明し、市は同日、運営会社「Sirius(シリウス)」に対し、児童福祉法に基づき、事業所指定を4月30日に取り消すと通知した。
市によると、昨年9月以降に職員が児童の頭を背後からたたく様子を撮影した動画が、関係者から提供された。市の聞き取りに対し事業所は虐待の事実を認めた。京都市は職員が他の児童にも虐待行為をしていた可能性があるとみている。
児童10人に対し3人以上の配置が必要な保育士や児童指導員が足りていない人員基準違反、業務日誌などの虚偽報告も見つかった。昨年1〜12月の給付費や職員加配に対する加算費の不正請求は約700万円に上り、市は加算金を含めた約981万円の返還を求める。
市は事業所に対し、登録する児童26人の他施設での受け入れを調整するよう指導している。