熊本市中1自殺 市教委が第三者委設置へ 担任に39の不適切行為
毎日新聞 2020/3/30(月) 22:44配信
2019年4月に熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺し、同市教育委員会が30日、第三者委員会を設置して事実関係などを調べる方針を示した。同日、両親に提出された市教委の基本調査報告書には自殺の原因についての記載が一切なかった。両親は「市立小6年時の担任の不適切指導が関連している」として詳しい調査を求めている。
生徒は、入学直後の19年4月18日に命を絶った。両親によると、生徒は小6時に担任の男性教諭から同級生が体罰や暴言を受けたことに心を痛め「先生がうざい」と漏らしていた。命を絶つ約1カ月前には、小学校内で生徒のノートに「死」と書いてあるのを別の教諭が見つけたが、両親に報告しなかった。
市教委は、男性教諭が同小に赴任した14年以降、児童を注意する際に胸ぐらをつかんだり、「バカ」「アホ」と暴言を吐いたりするなど39項目の不適切行為があったことを認めた。両親は自殺との関連を調べるよう市教委に求めていた。
この日市教委は、小学校で男性教諭と同僚だった教職員への聞き取り記録や市教委による調査報告書を両親に提出。教職員への聞き取りでは「自殺は担任が原因とみている」といった回答の他、「指導と因果関係があるか分からない」などの答えもあった。市教委は報告書で自殺との関連について見解を示さず、遺族の要望などに応じて第三者委を設置するとした。
報告書の受け取り後に取材に応じた生徒の母(45)は「第三者委では、自殺と不適切指導との関連を踏み込んで調べてほしい。そのために、遺族の意向を踏まえて委員を選ぶよう市教委に求めていきたい」と話した。【樋口岳大】
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