元主任保育士の女性、園児に「ばか」「のろま」…足払いも

元主任保育士の女性、園児に「ばか」「のろま」…足払いも
読売新聞オンライン 2020/10/17(土) 7:34配信

 園児2人の頭をつかんでぶつけさせたとして、埼玉県警が、加須市にある認可保育所の元主任保育士の女性(71)を暴行容疑でさいたま地検に書類送検したことが、関係者などへの取材でわかった。書類送検は15日。

 関係者などによると、元主任保育士は昨年5月中旬、同保育所内で、当時の園児2人の頭をつかみ、ぶつけさせた疑いが持たれている。園児のうち1人の母親が今年に入り、県警に被害届を出していた。

 同保育所を巡っては、市は昨年5、6月に行った臨時監査で、園児に「ばか、のろま」などと発言したり、近付いてきた園児を足で払いのけたりするなど、今回の元主任保育士に「虐待に当たると疑われる行為」があったと指摘。市は昨年6月19日付で、同保育所を経営する法人に対し、文書で改善指導を行った。

加須市の社会福祉法人が運営する認可保育園「吉川保育園」で、去年4月からことし4月にかけて、女性主任保育士が、園児に暴言などを繰り返していたため、加須市が6月に、虐待と疑われる行為として改善を指導していたことが分かりました。
加須市によりますと、今年4月、関係者から情報提供があり、今年5月から6月にかけて、立ち入り調査を実施したところ、女性主任保育士が、去年4月からことし4月にかけて園児に対し「まぬけ」「のろま」などの暴言を繰り返していたことが分かりました。
この他にも、主任保育士は、園児を指導する際に、頭同士をぶつけたり、足を使って静止したりといった行為をしていたことも分かりました。
園児にけがはありませんでした。市は、虐待と疑われる行為だとして児童福祉法に基づき、6月、運営法人と、保育園に対し改善を指導しました。
主任保育士は、6月に退職しています。
主任保育士は、この保育園におよそ40年勤務するベテランで、市の聞き取りに「計画通りに保育を進めようとする責任感から厳しくした。虐待と受け取られても仕方ない」と話したということです。

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