教諭が高校出願締め切り勘違い、3人受験できず 福岡・博多女子中
毎日新聞 2024/3/1(金) 17:58配信
福岡市東区の私立博多女子中学校が2月、高校受験の願書を期限までに提出できず、3年生3人が試験を受けられなかったことが1日、中学校側への取材で判明した。出願業務を担当した教諭が、締め切りを勘違いしていた。中学校側は「あってはならないミスで、生徒には心から申し訳なく思う」と謝罪した。
3人が受験を希望したのは、福岡県古賀、福津両市と同県新宮町の一部事務組合が運営する古賀竟成館(きょうせいかん)高校(古賀市)。
博多女子中などによると、同高校の出願締め切りは2月16日正午だったが、出願業務を担当していた教諭が県立高と同じ同20日が締め切りと思い込んでいたため、期限の約2時間後となる16日午後2時ごろに教諭が同高校へ赴いて願書を提出。その場で「出願は締め切りました」と伝えられ、ミスに気づいた。
同中学校の校長が高校側と掛け合ったが「例外を認めるわけにはいかない」と受理を認められず、中学校側は生徒の保護者らに謝罪。同高校が第1志望だった生徒には、系列の博多女子高校への進学を選択肢として提示したが、生徒は別の高校を受験するといい、中学校側は「和解金」として30万円を提示したという。
古賀竟成館高校は県立高と併願できるよう、受験日や出願期限が異なる。
◇出願デジタル化も進む
志望校への持ち込みや郵送というイメージが強い高校受験の出願も、近年はデジタル化の波が押し寄せている。
愛知県教委は2024年、公立高への受験にウェブによる出願システムを導入。生徒の保護者が志望校に電子申請し、保護者は受験料をコンビニ決済やクレジットカードで支払えば出願が完了する。生徒の調査書は、中学校側がウェブ上にアップして対応する。
愛知県教委高校教育課の前田憲一課長補佐は「受験料を24時間納付できるメリットがある半面、誤入力やウェブ上の障害があれば対応を求められる」と話す。
福岡県教委は24年度当初予算案に、ウェブで出願を申請できるシステムの構築に向けた関連予算を計上した。現行の県立高の出願方式は中学校側が願書を志望校まで持参するか、郵送で受け付けている。
文部科学省は23年6月、デジタルを活用するなど学校側の負担軽減となる取り組みを推進するよう、都道府県教委などに通知。同省の23年度の調査では、三重県や広島県などもウェブ申請方式を採用している。
一方、古賀竟成館高校の場合、中学校の担当者が同高校を直接訪れて願書を提出する必要があり、郵送は対応していない。運営する古賀高校組合教委の担当者は「その場で記載内容に誤りがないかチェックするため」と説明する。【宗岡敬介】