理科実験中のどの痛み 児童12人搬送うち5人入院 川崎
カナロコ by 神奈川新聞 2020/10/22(木) 22:24配信
22日午後2時半ごろ、川崎市麻生区の市立虹ケ丘小学校で、「理科実験中にアンモニア臭気を吸い込み、11人が喉の痛みを訴えている」と教員から119番通報があった。市教育委員会によると児童12人が病院に救急搬送され、うち5人が入院した。いずれも軽症で命に別条はないという。
市教委によると、6年の1学級(児童18人)が理科の授業中、理科室でビーカーに入れたアンモニア水や食塩水、水などに付けたリトマス試験紙の変化を調べる実験をしていた。児童2人が体調不良を訴え、その後複数の児童も喉の痛みや吐き気などを訴えた。
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「アンモニア試薬薄めず」 理科実験中に児童搬送 川崎市教委が原因公表 入院の5人は退院
カナロコ by 神奈川新聞 2020/10/23(金) 22:05配信
川崎市立虹ケ丘小学校(麻生区)で理科の実験中に児童12人が体調不良を訴えて救急搬送された事故で、市教育委員会は23日、アンモニアの試薬を希釈して使用しなかったことが原因と明らかにした。入院した児童5人はいずれも退院したという。
市教委によると、実験でアンモニア試薬を使用する際、本来は希釈するところ、誤って市販の濃度のまま使ったという。教諭2人が指導していたが、ともに気付かなかったとみられる。
事故は22日午後に発生。児童は「水溶液のなかま分け」の実験で、水、食塩水、アンモニア水などの水溶液をビーカーに取り分け、リトマス試験紙で性質を分ける実験をしていた。市教委は「研修を実施するなど再発防止に取り組んでいきたい」とコメントした。