<長野・柔道事故>元指導員の有罪確定 強制起訴で初
毎日新聞 2014年5月15日(木)10時24分配信
長野県松本市の柔道教室で2008年5月、当時小学6年の沢田武蔵さん(17)=同市=が重い意識障害が残る重傷を負った事故で、業務上過失傷害罪で強制起訴された元指導員、小島武鎮(たけしげ)被告(41)=同市=に有罪を言い渡した長野地裁判決について、検察官役の指定弁護士と弁護側の双方が期限までに控訴せず、禁錮1年、執行猶予3年の判決が15日、確定した。強制起訴を経た8件の裁判で有罪判決の確定は初めて。
判決によると、小島元指導員は練習中、沢田さんに「片襟体落とし」という技をかけた。沢田さんは、頭部が揺れて脳の血管が切れる「加速損傷」で急性硬膜下血腫を発症した。
公判で弁護側は「頭部を直接打ち付けなくても、けがをするという知見が当時は知られていなかった」として無罪を主張したが、長野地裁判決は「技量、体格が未熟な者を強い力で投げ、打ち付ければ、何らかの障害が発生することは予見できた」と結論付けた。
沢田さんの母佳子さん(43)は「刑事裁判になったのは残念だが、判決には満足しています。柔道界やスポーツ界、そして私も、事故をなくすために、まだまだ、やるべきことがあると思います」と話した。【巽賢司】