ハラスメント調査の外部組織、新年度にも設置へ 元小学校長の逮捕を受け、滋賀・草津

ハラスメント調査の外部組織、新年度にも設置へ 元小学校長の逮捕を受け、滋賀・草津
京都新聞 2021/1/29(金) 7:31配信

 滋賀県草津市立小の元校長が部下の女性教諭に対する強制わいせつの疑いで昨年5月に逮捕されたことを受け、市と市教育委員会は28日、ハラスメント対策として全ての被害報告事案を確認し、事案に応じて調査する外部有識者による調査委員会を新年度にも設置することを明らかにした。中立性と透明性を確保し、相談者の不安を取り除く。

 調査委は、弁護士ら3人の外部の専門家のみで構成する。市職員や教職員らからの被害相談について、市や市教委が調査した全事案について確認し、対応や処分について意見する。必要に応じて相談者らへの聞き取りも行う。

 元校長の逮捕事案については、市教委の聞き取り段階で被害教諭への事案の公表非公表の意思確認が不十分だった。また、相談体制が学校の管理職に報告する想定で運用されていた点なども課題があるとして、外部有識者でつくる「市ハラスメントゼロ推進会議」が、外部有識者の目を入れるよう求めていた。

 28日にあった同会議で、市や市教委が調査委の設置を明言した。このほか、相談窓口を充実させるため、市のスクールソーシャルワーカーを内部相談員として配置することや、看護師や心療内科医などの専門職によるカウンセリング体制の整備を、ハラスメント防止指針案に盛り込んだ。指針は本年度中に策定する。

 滋賀県草津市立の小学校の元校長の男が、校内で女性教諭にわいせつな行為をしたとして、逮捕されました。
 強制わいせつの疑いで逮捕されたのは、草津市立の小学校の元校長・葛本茂樹容疑者(59)です。警察と滋賀県教育委員会によりますと、葛本容疑者は去年4月と7月の2回、当時校長を務めていた草津市立の小学校の校内で、20代の女性教諭の胸を触ったりキスをしたりするなどのわいせつな行為をした疑いがもたれています。女性教諭が警察に届け出て発覚しました。
 警察は葛本容疑者が容疑を認めているかどうかについて明らかにしていません。
 葛本容疑者は、この女性教諭に対して5回にわたりわいせつな行為をしたとして、滋賀県教育委員会から今年2月に停職6か月の懲戒処分を受けています。

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