阿南の学習塾強制わいせつ:元講師に懲役4年求刑 /徳島
2010年3月3日16時32分配信 毎日新聞
経営する塾での教え子への強制わいせつ罪に問われている阿南市羽ノ浦町中庄、元学習塾経営、大西啓一被告(59)の初公判が2日、徳島地裁(武田正裁判官)であった。検察側は「教育者としての自覚のかけらすらない」として懲役4年を求刑、即日結審した。審理には「被害者参加制度」が適用され、被害者の母親が参加した。
起訴状によると、08年1月初旬と09年10月31日、同塾内で2人の女子中学生のズボンや下着をずらすなどしたとしている。大西被告は「起訴内容は争わない」としたが、被告人質問で「(被害者の意見と)自分が記憶していることに多少違いがある」と述べた。
検察側が請求する証人尋問では、被害者2人が「ビデオリンク方式」で意見を述べ、厳しい処罰を求めた。論告で検察側は「公判でもあいまいな供述で反省が見られない」と指弾。被害者の母親は意見書で「明るかった娘の笑顔を返して下さい」と述べた。弁護側は「塾講師は二度とするつもりはなく、妻が被告を監督する」と執行猶予付き判決を求めた。判決公判は15日の予定。【山本健太】
3月3日朝刊