東京女子医大2歳児死亡事故、麻酔科医2人を在宅起訴 東京地検

東京女子医大2歳児死亡事故、麻酔科医2人を在宅起訴 東京地検
TBS系(JNN) 2021/1/26(火) 17:29配信

 東京女子医大病院で7年前、当時2歳の男の子が鎮静剤を大量に投与され死亡した医療事故で、東京地検は医師2人を業務上過失致死の罪で在宅起訴しました。

 東京地検が業務上過失致死の罪で在宅起訴したのは、東京女子医大病院で事件当時、集中治療室の責任者だった麻酔科の医師で元准教授の小谷透被告(61)と、元研修医の福田聡史被告(39)です。

 起訴状などによりますと、2人は2014年2月、首の腫瘍の手術を受けた当時2歳の孝祐ちゃんに鎮静剤「プロポフォール」をおよそ70時間にわたって大量に投与して死亡させた罪に問われています。

 一方、2人と共に警視庁に書類送検されていた他の4人の麻酔科の医師については起訴猶予とし、東京地検は理由について「関与の経緯や程度、結果に対する責任の度合いなどを考慮した」と説明しました。

 「2名ではありますが在宅起訴になったことで、もう1歩だけ前に進めたかなあという気持ちはあります。(2人に)逃げずにしっかりと当時の出来事に向き合って、何があったのか、公の場で自分の言葉でしっかり話していただきたい。東京女子医大という組織がこれからどのように改善していくのか見守っていけたらいいなと思います」(孝祐ちゃんの母親)

 今後、公開の法廷で、医師らの刑事責任が追及されることになります。

 東京女子医大病院は「このような事態に至ったことを深刻に受け止め、公判の過程を注視していく。今後も病院全体として患者の安心安全の確保に努めていく」とコメントしています。(26日21:32)

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