柔道部で生徒の”背骨を折る”などの体罰事件を受けて… 傷害・暴行などの疑いあれば『刑事告発』する指針

柔道部で生徒の”背骨を折る”などの体罰事件を受けて… 傷害・暴行などの疑いあれば『刑事告発』する指針
関西テレビ 2021/2/5(金) 12:36配信

兵庫県宝塚市は、中学校の柔道部で起きた体罰事件を受けて、傷害罪などが疑われる体罰は刑事告発する指針をまとめました。

宝塚市立中学校の元教師・上野宝博被告(50)は去年9月、顧問を務めていた柔道部の生徒2人に対し、アイスキャンディを無断で食べたことを理由に柔道技で背骨を折るなどの大けがをさせた傷害の罪に問われています。

宝塚市の教育委員会は、事態を把握していましたが、警察に通報していませんでした。

この事件を受けて、宝塚市教育委員会は、体罰が発覚した際に、校長が速やかに事実確認を行って教育委員会に報告し、傷害や暴行などの罪が疑われる場合には、刑事告発する指針をまとめました。

教育委員会は「指針を体罰の抑止力にしていきたい」と話しています。

 兵庫県宝塚市の中学校で、柔道部員の1年男子2人に柔道技をかけて背骨を折るなどの重軽傷を負わせた傷害容疑で顧問教諭の上野宝博容疑者(50)が兵庫県警宝塚署に逮捕されたことを受け、競技を統括する全日本柔道連盟も調査に乗り出し処分を検討することが19日、明らかになった。全柔連の中里壮也専務理事がオンラインで取材に応じ、「なるべく早く調査に取りかかる」と話した。
 上野容疑者は9月25日、校内の冷凍庫で保管していたアイスキャンディーを部員の生徒2人が無断で食べたとして立腹。他の柔道部員の目前で柔道の投げ技や寝技を連発して負傷させた。生徒の1人は絞め技で失神した後も平手打ちで無理やりに起こされ技をかけられ続けたといい、胸椎骨折で全治3カ月の重傷。もう1人は首を打撲する軽傷を負った。
 全柔連は指導における体罰や暴力行為を禁じており、違反した場合は指導者登録停止などの処分を科す可能性がある。
 今回の件についても、コンプライアンス委員会を中心に調査委員会を立ち上げ、聞き取り調査などを行う見込みだ。中里専務理事は「加害者の人権もあるので(処分決定まではヒアリングなどの)手順を追わないといけない。ただ、加害者は今(警察に)身柄を拘束されているので直接面会できるか。制約がある中でいろいろ調べていく」と話した。

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