利用者の女子中学生に暴行 放課後デイ施設の元指導員に罰金求刑 神戸地裁
神戸新聞NEXT 2021/3/1(月) 13:09配信
神戸市北区の放課後等デイサービス施設「HOALOHA(ホアロハ)」で、知的障害のある利用者の女子中学生を蹴ったなどとして、暴行罪に問われた同施設の元児童指導員の男(52)=同市兵庫区=の論告求刑公判が1日、神戸地裁(森里紀之裁判官)であり、検察側は罰金20万円を求刑した。弁護側は無罪判決を求め、結審した。判決は3月15日。
検察側は、男が「女子生徒がいすに座ることに抵抗し、立腹して蹴った。必要性のない有形力の行使にほかならない」と指摘。弁護側は最終弁論で「いすを蹴ろうとした女子生徒をけがから守るため足を払っただけ。刑事罰の対象になる行為ではない」と主張した。
論告に先立ち意見陳述があり、女子生徒の両親は「暴力をふるう前にできることはいくらでもあった。男に自覚も責任も全くない。施設に娘を預けたことを後悔している」と非難。「娘にも幸せになる権利がある」「(今の社会は障害のある人が)普通に尊厳を持って生きることが難しい」などと訴えた。
男は「暴力をふるった覚えはない。これでなぜこんな目に遭うのか分からない」と述べた。起訴状によると、男は5月14日午後4時すぎ、同施設で重度の障害がある女子生徒の足を蹴るなどしたとされる。
同施設を巡っては、同じ女子生徒を平手打ちしたとして元施設長の男(45)も暴行罪で起訴され、昨年12月、神戸地裁で懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を受けた。
神戸市の児童福祉施設で、知的障害のある女子中学生に暴行を加えた罪に問われた元施設長に、神戸地方裁判所は懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。
神戸市北区の放課後等デイサービス施設「ホアロハ」の元施設長・戸嶋清被告(45)は、2020年6月と8月に、施設に通う中学3年の女子生徒の顔を複数回殴るなどしたとして、暴行の罪に問われています。
女子生徒には、身体障害や知的障害があるということです。
23日の判決で、神戸地方裁判所の国分史子裁判官は「生徒が指示通りに行動しなかったことに一方的に腹を立て、暴行に及んでいる。その発想は安易かつ卑劣。他にも、顔に除菌スプレーをかけるなど、被害者の人格を軽視していた」と指摘。
一方で「行き過ぎた行動だと認め、反省している」などとして、戸嶋被告に懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。
神戸市の障がい者福祉施設で、女子中学生を暴行した罪に問われた元代表の男が、初公判で起訴内容を認めました。
神戸市北区の放課後等デイサービス「HOALOHA」の代表理事だった戸嶋清被告(45)は、今年8月、重度の障がいがある利用者の女子中学生に対し、頬を殴るなどの暴行を加えた罪に問われています。19日の初公判で戸嶋被告は「間違いないです」と起訴内容を認めました。検察は「過去にも脱いだ靴で殴るなどした」とする元職員の証言を挙げた他、「ほかの子どもたちにも『死んだらええ』などと怒鳴っていた」と指摘しました。この施設では、元職員の長谷川聡被告(51)も、同じ女子中学生に対する暴行の罪に問われています。
神戸市の放課後デイサービス施設で、障害のある女子中学生を暴行した罪に問われている男が初公判で起訴内容を否認しました。
起訴状によりますと、神戸市北区の放課後等デイサービス「HOALOHA」の元職員・長谷川聡被告(51)は5月、重度の障害がある利用者の女子中学生に足を蹴るなどの暴行を加えた罪に問われています。12日の初公判で長谷川被告は「足をはらっただけで暴行したわけではない」と起訴内容を否認しました。検察側は「本件以外にも数年前から児童に暴行を加えていた」と指摘。一方、弁護側は「足を軽く蹴り合うのはコミュニケーションだった」と主張しました。
神戸市北区の放課後デイサービス施設で重度の障害がある利用者の中学3年の女子生徒(14)が虐待されていた事件で、暴行容疑で逮捕された施設長の戸嶋清被告(45)=同罪で起訴=が兵庫県警の調べに「言うことを聞かないから腹が立った」と供述していることが28日、県警への取材で分かった。県警は同日、同じ女子生徒に対する別の暴行容疑で、戸嶋被告を再逮捕した。
再逮捕容疑は8月19日午後4時半ごろ、神戸市北区の放課後デイサービス施設「HOALOHA(ホアロハ)」で、女子生徒のほほをたたいたとしている。
県警は今月7日、施設内でこの女子生徒を蹴ったなどとして、戸嶋容疑者と児童指導員の長谷川聡被告(51)=同罪で起訴=を逮捕していた。
障害のある子が授業終了後などに通う放課後等デイサービス施設内で、通所していた女子中学生(14)を殴ったり蹴ったりしたとして、兵庫県警神戸北署は7日、施設長の戸嶋清容疑者(45)=神戸市須磨区横尾6=と、児童指導員の長谷川聡容疑者(51)=同市兵庫区本町1=を暴行容疑で逮捕した。日常的な虐待がなかったかなどについても調べる。
逮捕容疑はいずれも施設「HOALOHA(ホアロハ)」(同市北区)内で女子中学生に対し、戸嶋容疑者が6月25日午前9時20分ごろ顔を両手で数回殴り、長谷川容疑者は5月14日午後4時10分ごろ足を蹴ったなどとしている。戸嶋容疑者は「はっきりと覚えていない」、長谷川容疑者は「暴力は振るっていない」と容疑を否認しているという。
市は7日、児童福祉法に基づき、関連施設を立ち入り調査した。
神戸北署によると女子生徒には身体障害と重度の知的障害があり、被害を訴えるなどのコミュニケーションを取ることが困難という。9月4日に市福祉局から「施設の職員が暴力を振るっている」と相談があり、事件が発覚。同署が裏付け捜査を進めていた。
施設は戸嶋容疑者が代表理事を務める一般社団法人が運営。市によると、2014年に放課後や長期休暇中に障害のある子どもたちを預かるサービスを開始し、小学生から高校生まで十数人が利用していたという。現場近くの自営業の男性(70)は「知り合いが『施設の中から大声や荒っぽい声が聞こえた』と言っていた。厳しくしているのだろうと思っていた」と話した。【韓光勲、反橋希美】