小1女児“被害打ち明け”学童指導員が複数勤務先で性的暴行疑い…友人娘にも

【独自】小1女児“被害打ち明け”学童指導員が複数勤務先で性的暴行疑い…友人娘にも
MBSニュース 2021/3/5(金) 17:48配信

 当時5歳の友人の娘に性的暴行を加えようとしたとして、大阪の元学童指導員の男が逮捕されていたことがわかりました。警察は、複数の勤務先で女子児童に乱暴しようとした疑いでも男を調べています。

 捜査関係者によりますと、大阪府内に住む元学童指導員の男(30代)は、去年10月に友人の家で開催された自身の誕生日会で、友人の娘(当時5)に性的暴行を加えようとした強制性交未遂の罪などで逮捕・起訴されています。

 その後の調べで、勤めていた大阪府堺市内の学童保育でも男が複数の小学生の女の子に性的暴行をしようとした疑いが強まり、このうち小学1年だった女の子が“被害にあった”と打ち明けたということです。警察は、男が複数の学童保育で勤務して同様の犯行を繰り返していた、とみて調べています。

 教育現場での性犯罪をめぐっては、教師がわいせつ行為をして処分を受けた数は高止まりしていて、2019年度は児童に対するわいせつ行為で126人が処分されています。しかし、子どもへの性犯罪に詳しい弁護士は「学校以外にも子どもが性被害にあう恐れのある現場が多い」と指摘します。

 (後藤啓二弁護士)
 「学童保育施設とか、学校ボランティアやスポーツ団体の指導員の方、こういう人たちは日常に子どもと接していて、指導的な立場にあるか、あるいは非常に親密な関係に立場上あるわけですね。学童保育施設や児童養護施設の職員になるには制限がありませんので。」

 教員や保育士はわいせつ行為などで懲戒免職処分になると一定期間は復職できませんが、免許がなくても従事できる学童指導員などにはそういった制限はありません。そこで、性犯罪で有罪判決を受けた人が一定期間は子どもと密接にかかわる仕事につけないように、事業者が犯罪歴を確認できる制度づくりを求める国あての要望書が今年3月3日に提出されました。

 (子ども虐待・性犯罪をなくす会・代表 後藤啓二弁護士)
 「本来子どもを守るべき信頼されるはずの人からの性犯罪対策を真剣に考えなければならない。」

 国は、わいせつ行為で処分されて免許を失効した教職員が免許を再取得できないよう法整備を検討しています。

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