「先生がやると退職させられるから、やっちゃいな」複数児童に1人を叩くよう煽った女性教師 暴行罪や強要罪にも
関西テレビ 2021/4/4(日) 7:06配信
男性:
「絶対あってはアカンですね」
女性:
「そういう人が教師でいることにびっくりです」
街で怒りの声が上がったのは、秋田市の小学校に勤務する50代の女性教師が放った耳を疑う発言です。
(リポート)
「女性教師は複数の男子児童に対し、『やっちゃいな』と、1人の男子児童を叩くようあおる発言をしたということです」
教育委員会によりますと、3月5日、女性教師が担任をしていたクラスの児童の間でトラブルが発生。その際、児童にこう言って暴力をあおったといいます。
<女性教師の発言>
「先生が暴力を振るうと退職させられるから“やっちゃいな”」
この発言を受け、複数の児童がトラブルの原因となった児童に対し腹を1回ずつ叩いたということです。実は女性教師は去年5月以降、不適切な指導を繰り返していて、転入生に対しては…。
<女性教師の発言>
「前の学校の子たちは、あなたがいなくなって喜んでいるでしょう」
また児童たちに「嫌いな人はいるか?」と聞き、名前があがった2人に対して「これが現状だよ、これからはみんなに好かれるように頑張らなきゃいけない」と発言したということです。
学校は保護者に謝罪した上で、新年度から女性教師をクラス担任から外す措置を取っています。
女性:
「教師は特に言葉は気を付けないと、それで一生左右されちゃう子もいますから」
別の女性:
「辞めてほしいですね!ほかの仕事を選んでほしいですね」
「やっちゃいな」と言って児童に暴力をあおったこの女性教師。クラス担任から外されるだけで済むのでしょうか?菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「まず、お腹をみんなから叩かれてしまった子供。その子に対しては暴行罪となる可能性があります。先生は直接殴ってはいませんが、児童をいわば手足のように使って殴らせたということです。
それだけではなく強要罪というものも考えられます。この『やっちゃいな』という言葉で、殴ったほうの子供たちに対して本当はやるべきでないことをやらせてしまった。これが成立する可能性もあります。
また加えて、懲戒処分ということでご自身が仰っていた『退職させられちゃうかもしれない』ということが現実となるかもしれません。こういうことは是非やめていただきたいです」
(関西テレビ3月31日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)
秋田市立小で3年生担任の50代女性教諭が、学級内でトラブルになった男児に対し、複数の級友に暴行するよう命じていたことが22日、分かった。市教育委員会は「非暴力を指導すべき教員が暴行を命じるとは前代未聞」として、教員人事を担当する県教委に報告する。
市教委などによると、暴行があったのは今月5日。休み時間に級友同士の鬼ごっこでトラブルとなったのを知った教諭は、原因となった男児1人に対し、「やっちゃいな」と暴行するよう複数の級友に命じた。市教委の調査では、級友らは男児の腹部を1回ずつ手でたたいたとしているが、その場にいた児童の証言によると、うち1人は足で腹部を蹴ったという。
児童らの証言では、教諭は「先生が暴力振るうと退職させられるから」と児童らに暴行を命じ、居合わせた女児が「暴力を覚えさせるのはよくない」と教諭に指摘したものの、教諭は「この子(男児)はこうしないとわからないからいいんだ」と言ったという。
女性教諭の過去の不適切言動を含め15日に保護者6人から学校に抗議があり、19日に開かれた3年生の臨時保護者会で教諭は「具体的な発言は詳しく覚えていないが、大変申し訳ない」と謝罪した。同校では今回の事態を受け、女性教諭のクラスを複数教員による指導体制にした。