机にコンパス 受験無効に 対応で高校謝罪 広島
広島テレビ ニュース 2021/4/13(火) 19:41配信
3月にあった「広島県立高校の一般入試」で複数の生徒の受験が無効になったことが分かった。
理由はコンパスの持ち込みだったが、高校側が「試験中の対応に不備があった」として謝罪する事態となった。
問題が起きたのは、3月8日にあった県立高校一般入試の初日だった。
県教委によると、同じ教室で「数学」を受験していた複数の生徒が、机の上にコンパスを置いていたところ、試験開始から10分後に、監督者が没収…。
試験は続行した。
しかしその日の夜、高校が保護者に「不正行為で受験は無効となった」と電話で連絡…。
生徒らは翌日の試験を受けられなかった。
この対応に県教委は…。
■広島県教委高校教育指導課・竹志幸洋課長「不正行為があった場合はその場で事実確認をして試験を無効にさせる対応をしていかないといけなかった」
この高校はエンピツや消しゴムなど5点以外の持ち込みを認めていなかった。
更に試験会場では、校内放送で周知する他、試験前に注意事項を記した資料を配布していた。
入試の「要項」は、認めていないものを持ち込んだ場合、不正行為として退室とし、受験を「無効」とすると規定している。
しかし今回のケースで、生徒に退室を求めることはなかった上、「数学」の前の科目でもコンパスを置いていたが、監督者は指摘していなかった。
■県教委高校教育指導課・竹志幸洋課長「1、2限の監督者はコンパスの持ち込みに気付いていたようだが、校長まで報告は挙げていなかった。ただ運用をしていくときに公正にどのようにやっていくかっていう部分になると一定の規則があるので、ここのところは規則通り(無効に)させていただく」
市民は…。
■女性「ダメって書いてあるんだったらダメなのかなと思う」
■男性「(コンパスがあることを)わかっとったんでしょ?その時点で注意すればよかったのにね」
■大学生「(試験前に)納めてくださいとひとこと言って受けさせてあげればいい」
入試から5日後、高校側は生徒を退出させず、受験を続けさせた点や、試験の前に机の上を十分に確認していなかった点に不備があったとして、生徒や保護者に謝罪した。
県教委は「再発防止のため、要項の周知徹底を図る」としている。