「いじめに該当しない」川口市が法廷で繰りかえしている“異様な主張”の中身とは
調査委員会による報告書では、いじめを認定していたが…
文春オンライン 2021/4/21
実は被告側は、当初いじめを認めていた。川口市いじめ問題調査委員会は2018年3月、健太さんのいじめに関する調査報告書を公表した。それによると、
1)サッカー部のグループLINEから外された
2)サッカー部の練習中に、肘で顔を叩かれるなどした
3)サッカー部の練習中に、ある部員からTシャツの襟首を後ろから引っ張られ、首が絞まった状態で倒された
4)健太さんの自宅で遊ぶことを断られたサッカー部員4人が、健太さんと交際中の女子生徒の自宅に行き、周辺で騒いだ
5)健太さんに対して、LINEで中傷をしたり、彼の自宅をスマホで無断で撮影し、LINE上にアップした
6)LINEの中で、他の部員からなりすましによるからかいや誹謗中傷を受けた
など、8点のうち、2)以外は、いじめと認定した。また、不登校についても、いじめが「主たる要因」と位置付けた。
こうした調査結果が出たが、裁判になってからは、川口市は一転していじめを認めない主張を繰り返している。